2009年09月24日

■DV:傷害容疑で逮捕の男、事件当時は警察官 /和歌山

毎日・和歌山 2009年9月19日

 妻に暴力をふるってけがをさせたとして和歌山東署に傷害容疑で逮捕された男が事件当時、和歌山北署の巡査部長だったことがわかった。男は同署で昨年4月から交番に勤務していたが、「一身上の都合」として今年3月末に依願退職した。

 逮捕された男は岩出市金池、パチンコ店員、山野茂之容疑者(29)。逮捕容疑は昨年4月7日、当時住んでいた和歌山市坂田の警察官舎で妻(32)と女性問題で口論になり、全身を殴るけるなどしてろっ骨骨折など全治2カ月の重傷を負わせたとしている。和歌山東署によると、妻が今年6月になって被害届を出した。妻は以前にも山野容疑者に暴行を受けたと話しているという。

 山野容疑者は「出産後だったので腹部はけっていない」と容疑の一部を否認している。当時の上司らは山野容疑者の女性問題について把握し、双方に助言するなどしていたという。県警監察課は「一層の身上の管理徹底に努めたい」と話している。【藤顕一郎、宮嶋梓帆】

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【社説】DV被害防止 異性を尊重し合う社会へ

西日本新聞2009年9月24日

 最悪の事態となる前に、助けるすべはなかったのか。その思いを強くする。福岡市東区で、夫から日常的にドメスティックバイオレンス(配偶者らからの暴力、DV)を受けていたとみられる女性(35)が変死した事件のことだ。
 自宅マンションで亡くなった女性は顔や上半身に複数のあざがあり、暴行を加えた疑いが強いとして、福岡東署が現場にいた夫(41)を傷害容疑で逮捕した。夫は「飲酒のうえ口論となり、暴行を加えた」と容疑を認めているという。

 警察庁によると、昨年の配偶者からの暴力事件認知件数は前年比20・1%増の2万5210件に上り、2001年の約7倍に増えた。被害者の性別をみると、女性が98・4%と圧倒的に多い。年齢別では、30歳代が被害者(36・2%)、加害者(33・2%)ともに一番多い。

 配偶者の暴力から被害者を守るため、01年10月にDV防止法が施行され、警察や裁判所への通報、相談、保護、自立支援の手続きなどが定められた。被害者からの申し立てで裁判所が接近禁止などの保護命令を加害者に出し、違反した場合は罰則も適用されることになった。

 その後、2度の法改正で子どもや元配偶者らも保護対象となった。無言電話による執拗(しつよう)な脅迫など、生命・身体に対する脅迫的な言動などでも、保護命令の申し立てができるようになった。

 亡くなった女性も2年前から計5回、夫のDVを福岡東署に相談していた。署は女性の被害申告を受けて今年5月には傷害容疑で夫を逮捕したが、女性が被害届を取り下げて釈放になっていた。

 夫の釈放後も、女性は暴力を受けたとして「避難したい」などと訴えた。そのため、一時的に保護されることが決まったが、その直後に「携帯電話を忘れた」と自宅に戻ったのを機に、再び夫と暮らしていたという。

 DVの専門家は「被害者が『逃げても無駄』『自分が悪い』と思い込み別れられないケースが多い」と指摘する。夫婦間の感情は他人が思うほど単純ではないだろうが、それにしてもやるせない。

 児童虐待と異なり、DV被害者は分別のある年齢だ。男女間の問題に、他人が「どこまで立ち入れるのか」というジレンマがあるのも事実だが、年々深刻になる被害の状況は看過できない。

 専門家は「DVは愛情ではなく犯罪だと、被害者自身が認識することが重要」と訴え、「相談を受けたときは孤立させず、家族や友人などが、しっかりと話を聞くことが必要だ」と言う。

 身体的暴力だけでなく、精神的な虐待なども考えれば、現代では誰もがDVの被害者にも加害者にもなり得ると自覚すべきだろう。DVは相手を傷つけるだけでなく、人権侵害であるという意識も持つ必要がある。DV被害根絶には、被害者支援にとどまらず、男女が異性を尊重し合う社会へ意識変革も不可欠だ。


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2009年09月15日

■警察にDV相談の女性死亡、傷害容疑で夫逮捕

読売2009年9月11日


 10日午後、福岡市東区香住ヶ丘2のマンション(5階建て)2階の一室で、住民の畠中穂奈美さん(35)が死亡しているのが見つかり、福岡県警東署は11日未明、穂奈美さんに暴行したとして、夫で無職、畠中博英容疑者(41)を傷害容疑で逮捕した。

 穂奈美さんは度々、博英容疑者からの暴力について同署に相談しており、顔や頭には複数のあざがあった。同署は、博英容疑者の暴行が原因で死亡したとみて、動機などを追及している。

 発表によると、博英容疑者は9日夜、マンション一室で、穂奈美さんを殴ったり、けったりし、頭や顔に打撲などの傷害を負わせた疑い。「妻と一緒に酒を飲んでいたところ、口論になり、暴行を加えた」と供述しているという。

 博英容疑者と穂奈美さんは2007年夏から同居を始め、今年5月に入籍し、2人で暮らしていた。10日午後2時半頃、「妻が息をしていない」と博英容疑者から119番があり、駆けつけた救急隊員や同署員が穂奈美さんの遺体を発見。現場にいた博英容疑者から事情を聞いていた。

 穂奈美さんは博英容疑者の暴力について、07年9月以降、再三にわたって同署に相談。同署は今年5月、穂奈美さんに対する傷害容疑で、博英容疑者を現行犯逮捕したが、穂奈美さんが被害届を取り下げたため、博英容疑者は6月に処分保留で釈放されていた。



西日本新聞2009/09/11

■DV被害の妻変死 県警 傷害容疑 夫を逮捕 福岡市の自宅


 10日午後2時半ごろ、福岡市東区香住ケ丘2丁目のマンション2階住民から「妻の意識と呼吸がない」と119番があった。消防と警察が現場で、同所に住む無職畠中穂奈美さん(35)の死亡を確認した。畠中さんの顔や上半身には複数のあざがあり、福岡東署は、夫が暴行を加えた疑いが強いとみて、傷害容疑で夫の無職畠中博英容疑者(41)を逮捕した。

 福岡東署によると、穂奈美さんは博英容疑者と2人暮らし。穂奈美さんは、日常的にドメスティックバイオレンス(配偶者や恋人からの暴力、DV)を受けていたという。

 消防などが駆け付けた際、穂奈美さんは居間であおむけに倒れた状態だった。あざはあったが、刺し傷などはなく、死後、それほど時間は経過していないという。同署は11日に遺体を司法解剖して死因を調べ、罪名を変更して送検する方針。

 同署の調べでは、119番したのは博英容疑者。警官が現場に行った際も、穂奈美さんのそばにいたという。同署は、そのまま博英容疑者に任意同行を求め、事情を聴いていた。

 付近住民などの話では博英容疑者は普段から酒を飲んでいることが多く、最近も部屋から怒鳴り声がしていたという。

■警察に5回相談 過去にも逮捕

 福岡市東区のマンションで遺体で見つかった無職畠中穂奈美さん(35)は2年前から計5回、夫の無職畠中博英容疑者(41)のドメスティックバイオレンス(DV)を福岡東署に相談していた。同署は穂奈美さんの被害申告を受けて今年5月、傷害容疑で博英容疑者を逮捕したが、穂奈美さんが被害届を取り下げたため、釈放になった経緯があるという。

 同署によると、相談があったのは2007年9月▽08年5月▽同9月▽今年5月▽同7月。このうち逮捕、釈放後の今年7月には、穂奈美さんから「暴力を受けたので離婚したい。一時的に避難したい」との相談を受け、同署は福岡市東区役所に連絡した。一時保護所「シェルター」への入所が決まった直後に穂奈美さんが「携帯電話を忘れた」と自宅に戻り、それを機会に再び博英容疑者と一緒に暮らしていたという。

 なぜ暴力を振るう夫と離れられなかったのか。DV問題に詳しい元九州女子大教授(社会学)の堤かなめさんは「DV被害女性の『逃げても無駄』『自分が悪い』という思い込みから、別れられないケースは多い」と指摘。その上で被害防止のために「DVは愛情ではなく犯罪、と被害者自身が認識することが大切で、深刻な被害が出ているDVについて学校などで教えるべきだ」と話している。


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2009年09月05日

■高校生がデートDV学ぶ/秦野

神奈川新聞 2009.9.1

 秦野市は、DV(ドメステックバイオレンス)の相談件数や、若年層でのデートDV(恋人間の暴力)が増加していることから1日、県立秦野総合高校(秦野市南が丘、福島繁校長)2年生約240人を対象にした「デートDV防止講座」(秦野市、県立かながわ女性センター共催)を実施した。

 同校体育館と武道場の2会場で、特定非営利活動法人(NPO法人)・エンパワメントかながわのメンバーが、ワークシートを使ったり、デートの劇を演じたりして、暴力の意味からデートDVの実態や気持ちを相手にどう伝えるかなどを指導。

 高校生は3人から5人のグループとなり、劇を見てワークシートに、感想や相手を傷つけない会話を書き込んでいたが、話し合って丹念に書き込むグループもあった。同エンパワメントかながわの阪口さゆみ理事長は「高校生の間にもDV関係がある。小さい芽のうちに予防しなければ。言葉でうまく伝える方法を学んでほしい」と話していた。

 同市の女性相談室へのDV相談は、2007年度は13件、08年度は44件となり、今年度は7月までの4カ月で既に26件となっている。内容は「殴られた」といった身体への暴力から言葉の暴力も含まれている。家庭内や夫婦間の問題として済まされる問題ではないと認識されてきたためと同市ではみている。
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■DV対策で啓発強化 県男女共同参画会議…徳島

読売・徳島 2009年08月31日


 今年度初めての県男女共同参画会議が県庁で開かれ、各施策の昨年度達成状況や今年度の重点施策について報告された。

 県側は昨年度の達成状況として、▽県審議会委員などで女性の選任割合が43.6%と年々増加▽子どもの送迎などを行うファミリーサポートセンター事業が13市町村で実施――などと報告した。

 今年度は地域社会における男女共同参画を掲げ、国際化に対応して多言語による情報提供や日本語指導ボランティアの養成を強調。男女平等を侵害する暴力根絶では、▽「ストップDV!」強化推進事業を実施し、強化月間を設けて集中的に啓発▽被害者に直接接する専門機関の職員らを対象にDV専門研修を行う――などと決めた。
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