毎日 2009年8月20日
千葉や東京でストーカーとみられる男による女性殺傷事件が相次いだことを受け、警察庁は20日、男女間のトラブルが原因のケースでも法令違反があれば積極的に事件化するよう求める通達を全国の警察本部に出した。千葉の事件発生前、男の車内からナイフが見つかったにもかかわらず事件化を見送った反省に基づくもので、重大事件に発展させない対応を求めた。
つきまとい行為が凶悪事件に発展したケースとしては、7月に千葉市の団地で洋服店員の豊田愛子さん(61)が殺害され、次女(22)が連れ去られる事件が発生。今月には東京・西新橋で無職の鈴木芳江さん(78)と孫の耳かきエステ店従業員の女性(21)が殺傷された。逮捕されたのは次女の元交際相手や女性の勤務先の常連客だった。
警察庁では06年に那覇など全国で連続して起きたストーカー殺傷事件を受けて、事前に相談されたストーカー事件への対応について通達を出しているが、今回も警察に相談や110番があった点を重視。対応状況を確認した結果、被害届の提出を打診するなどおおむね問題はなかったと結論づけたが、千葉のケースでは次女が事件の約1週間前に男の車で愛知県に連れ去られた際、車からナイフが見つかっていたことに注目。この時に愛知県警が銃刀法違反容疑での立件を見送った判断をとらえ「より真摯(しんし)に立件の可否について検討すべきだった」として男女間トラブルの過程でも積極的な事件化を指示した。
また、愛知県警が把握した情報を千葉県警に伝えなかった点についても、ストーカー事件では継続的対応が重要だとして、事案が複数の警察本部にまたがる場合の情報共有を求めた。【千代崎聖史】
2009年08月23日
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