読売2009年9月11日
10日午後、福岡市東区香住ヶ丘2のマンション(5階建て)2階の一室で、住民の畠中穂奈美さん(35)が死亡しているのが見つかり、福岡県警東署は11日未明、穂奈美さんに暴行したとして、夫で無職、畠中博英容疑者(41)を傷害容疑で逮捕した。
穂奈美さんは度々、博英容疑者からの暴力について同署に相談しており、顔や頭には複数のあざがあった。同署は、博英容疑者の暴行が原因で死亡したとみて、動機などを追及している。
発表によると、博英容疑者は9日夜、マンション一室で、穂奈美さんを殴ったり、けったりし、頭や顔に打撲などの傷害を負わせた疑い。「妻と一緒に酒を飲んでいたところ、口論になり、暴行を加えた」と供述しているという。
博英容疑者と穂奈美さんは2007年夏から同居を始め、今年5月に入籍し、2人で暮らしていた。10日午後2時半頃、「妻が息をしていない」と博英容疑者から119番があり、駆けつけた救急隊員や同署員が穂奈美さんの遺体を発見。現場にいた博英容疑者から事情を聞いていた。
穂奈美さんは博英容疑者の暴力について、07年9月以降、再三にわたって同署に相談。同署は今年5月、穂奈美さんに対する傷害容疑で、博英容疑者を現行犯逮捕したが、穂奈美さんが被害届を取り下げたため、博英容疑者は6月に処分保留で釈放されていた。
西日本新聞2009/09/11
■DV被害の妻変死 県警 傷害容疑 夫を逮捕 福岡市の自宅
10日午後2時半ごろ、福岡市東区香住ケ丘2丁目のマンション2階住民から「妻の意識と呼吸がない」と119番があった。消防と警察が現場で、同所に住む無職畠中穂奈美さん(35)の死亡を確認した。畠中さんの顔や上半身には複数のあざがあり、福岡東署は、夫が暴行を加えた疑いが強いとみて、傷害容疑で夫の無職畠中博英容疑者(41)を逮捕した。
福岡東署によると、穂奈美さんは博英容疑者と2人暮らし。穂奈美さんは、日常的にドメスティックバイオレンス(配偶者や恋人からの暴力、DV)を受けていたという。
消防などが駆け付けた際、穂奈美さんは居間であおむけに倒れた状態だった。あざはあったが、刺し傷などはなく、死後、それほど時間は経過していないという。同署は11日に遺体を司法解剖して死因を調べ、罪名を変更して送検する方針。
同署の調べでは、119番したのは博英容疑者。警官が現場に行った際も、穂奈美さんのそばにいたという。同署は、そのまま博英容疑者に任意同行を求め、事情を聴いていた。
付近住民などの話では博英容疑者は普段から酒を飲んでいることが多く、最近も部屋から怒鳴り声がしていたという。
■警察に5回相談 過去にも逮捕
福岡市東区のマンションで遺体で見つかった無職畠中穂奈美さん(35)は2年前から計5回、夫の無職畠中博英容疑者(41)のドメスティックバイオレンス(DV)を福岡東署に相談していた。同署は穂奈美さんの被害申告を受けて今年5月、傷害容疑で博英容疑者を逮捕したが、穂奈美さんが被害届を取り下げたため、釈放になった経緯があるという。
同署によると、相談があったのは2007年9月▽08年5月▽同9月▽今年5月▽同7月。このうち逮捕、釈放後の今年7月には、穂奈美さんから「暴力を受けたので離婚したい。一時的に避難したい」との相談を受け、同署は福岡市東区役所に連絡した。一時保護所「シェルター」への入所が決まった直後に穂奈美さんが「携帯電話を忘れた」と自宅に戻り、それを機会に再び博英容疑者と一緒に暮らしていたという。
なぜ暴力を振るう夫と離れられなかったのか。DV問題に詳しい元九州女子大教授(社会学)の堤かなめさんは「DV被害女性の『逃げても無駄』『自分が悪い』という思い込みから、別れられないケースは多い」と指摘。その上で被害防止のために「DVは愛情ではなく犯罪、と被害者自身が認識することが大切で、深刻な被害が出ているDVについて学校などで教えるべきだ」と話している。
2009年09月15日
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